ソフトウェア開発で「正しいやり方」があるという考え方には慎重になった方がいいと思う。例えば昔は、「オブジェクト指向」が正しい手法であり、よいコードが書けないのはそれを理解してないか正しく実践していないからみたいな感覚が一世代以上にわたって幅を利かせていた。あれはなんだったんだ?
— Rui Ueyama (@rui314) July 16, 2024
数百人や数千人が関わっているプロジェクトの「正しいやり方」と、自分がちょろっと作っている小気味よく動くプログラムのための良いやり方は当然違うと思う。
— Rui Ueyama (@rui314) July 16, 2024
一般的に良いとされている手法と違っても、自信を持って開発していけばいいと思う。大切なのはいい感じのものを作れるかどうか。
ソフトウェア開発に必要なのはわかりやすい文章を書くのと同じような能力かなと思う。うまくまとまっていて自然と読める、みたいな。
— Rui Ueyama (@rui314) July 16, 2024
こう書けば意味不明な人でもわかりやすい文章が書けるみたい魔法のような手法がないのと同じで、プログラミングに正解は今のところない。
スルーしなきゃと思ってたけどだめだった。この「正しい」っていうのが、いかにも理系の良くないところが出てる世界観だなって気持ちを言わずにいれない。数学のような正誤を証明できる美意識。でも数学は自然科学かと間違うぐらい美しくできているけれど、突き詰めると決めの問題でしかない人工物 https://t.co/42cwk8YcG1
— 田中ひさてる (@tanakahisateru) July 17, 2024
突き詰めると人為的な定義にすぎないことを、普遍的だと信じる人間の行動パターンは、中世ヨーロッパだと完全に、宗教学が頂点に立って決めていたことで、いまだ科学的と思われている近代思想は、その直系の子にすぎないという危うさを持っていることを、文系エンジニアはもっと理系に伝えてほしい
— 田中ひさてる (@tanakahisateru) July 17, 2024
数学は既知の材料を集めて「本当にそうだ」と一般化して言うのに都合の良い学問で、哲学は「本当はそうじゃないかもしれない」と未知の問題をひとつ投げかける学問。哲学に完全解はないけれど、完全解っぽいものに対して、全てがそうではないと反証する向きの思考力に貢献すると思う
— 田中ひさてる (@tanakahisateru) July 17, 2024
0 件のコメント:
コメントを投稿